地球上の全生物を見分けるDNAバーコード始動

U.S. Frontline News
地球上で知られている約180万種の全生物を、DNA情報を基に誰もが簡単に
識別できる仕組みを作る試みが、日本を含む国際協力で動き始めた。
「生物DNAバーコード」計画と呼ばれ、既に3万4000近い種の情報が
データベースに登録された。 実現すれば食品の安全確保や感染症予防、
環境保全など、さまざまな目的に威力を発揮しそうだ。

目下の作業はデータ集め。 博物館などの標本からDNAを抽出し、バーコードに
なる塩基配列を登録している。 5年で約50万種を登録したい考えだが、
その次は、毛や葉などの断片を入れるだけで、種の名前や情報を画面に表示する
小型識別装置の開発を目指す。

詳しくは
http://www.usfl.com/Daily/News/07/10/1022_017.asp?id=55852


2007年10月22日 14:06 米国東部時間



今、ベストセラーになっている福岡伸一教授著「生物と無生物のあいだ」という本で、
DNAの研究には、長い年月のなかで数多くの科学者が関わってきたというところ
を読んでいる最中なので、このニュースにはとても興味を惹かれました。

 → 生物と無生物のあいだ  

 → 福岡研究室のホームページ

一方、DNAの二重らせん構造を解明した業績でノーベル賞を受賞したジェームズ
ワトソン博士が人種差別的発言をしたというニュースを耳にしたのもつい先日です。
彼のように賞賛され名を残している科学者の影で、自らの人生を捧げて長年研究に
明け暮れたのにも関わらずその名を知られることなくこの世を去った科学者たちが
数多くいたことを思うと、考えさせられます。

現代の科学者には過去の科学者の志を継ぎ苦労が報われるよう、未来の地球や
人々の健康や平和に役立つ研究を期待したいものです。



植物と自然の最新情報 | 【2007-10-23(Tue) 13:07:36】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

奈良で日本最古のベニバナ花粉発見!

邪馬台国の有力な候補地、奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡で、
大量のベニバナ花粉が発見されたことが、国内で確認された最古の
ものとして、市教育委員会から昨日発表されました。

これまで国内で確認された最古のベニバナ花粉は、平成元年に同じく
奈良県にある6世紀後半の藤ノ木古墳で発見されたものでした。

今回発見された花粉は3世紀中頃の溝跡にたまった土から多数確認
され、近くに染物の工房があったものとみられています。

ベニバナ
↑クリックで拡大
            2007.6.16 撮影 東京都薬用植物園のベニバナ


ベニバナは黄色から赤になる花を咲かせるキク科の1年草です。
花弁から染料や口紅の元になる色素がとれることから、
数千年前から南西アジア・北アフリカを中心に広く栽培されてきました。
エジプトでは紀元前2500年のミイラの着衣から紅花の色素が認められ
ています。
            

奈良で日本最古のベニバナ花粉発見!”の続きを読む>>
植物と自然の最新情報 | 【2007-10-03(Wed) 21:40:04】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

私を食べないで!奈良公園のイラクサの反撃?

奈良市の奈良公園に自生する植物のイラクサが、公園の鹿に食べられるのを防ぐために、トゲを多く持つように進化したという研究結果が、奈良女子大の佐藤宏明准教授(昆虫生態学)らのグループから発表されました。

イラクサの葉や茎にある細いトゲにはアレルギー反応に関与するヒスタミンなどが含まれ、触れると皮膚炎を起こします。

グループは、公園のイラクサが県南部など別の場所のイラクサに比べ、トゲの数が平均50倍以上も多く、この特徴が種子にも受け継がれていることを確認しました。
さらに、県南部のイラクサ20本を奈良公園に移植して公園のイラクサと比較実験を行った結果、県南部のものは4カ月ほどですべて食べられましたが、奈良公園のものは60%以上が残ったそうです。

鹿は約1200年前に茨城県の鹿島神宮から奈良公園に連れてこられたという言い伝えがあります。
佐藤准教授によると、長い歴史の間に、鹿に対する防御機構が進化したらしいということです。

自己防衛のための進化は、昆虫などの例では聞いたことがありますが、植物にもあるなんて驚きです。
今回のことをきっかけに、他の場所の他の植物にも同じような例が見つかるかも知れません。
衰退していく植物があれば、進化する植物もあり、生命の神秘を感じます。

                    2007.9.24のニュースより


植物と自然の最新情報 | 【2007-09-25(Tue) 12:24:27】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

レッドデータブックカテゴリーの詳細

絶滅危惧種の記事について興味を持ってくださったかたと、私自身の勉強のために、レッドデータブックカテゴリーの詳細と植物における該当数をまとめてみました。


≪1997年環境省作成レッドデータブックカテゴリーの詳細≫
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絶滅(EX)
  我が国ではすでに絶滅したと考えられる種 … 20

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野生絶滅(EW)
  飼育・栽培下でのみ存続している種 … 
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絶滅危惧=絶滅のおそれのある種 … 合計 1,665  

・・◆絶滅危惧I類(CR+EN)

・・・・◇絶滅危惧IA類(CR)
    10年後の絶滅確率が50%以上等 … 564

・・・・◇絶滅危惧IB類(EN)
    20年後の絶滅確率が20%以上等 … 480


・・◆絶滅危惧II類(VU)
   100年後の絶滅確率が10%以上等 … 621

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準絶滅危惧(NT)
  現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の
  変化によっては絶滅危惧に移行する可能性のある種 … 145

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情報不足(DD)
  評価するだけの情報が不足している種 … 52

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絶滅する植物は弱い種類だからという誤解をしている人がいます。
小中学校での「いじめ」問題で、いじめられるほうにも原因があるという意見を聞いてるのと同じぐらい悲しくなります。
いじめるのも罪ですが、「無視」することも罪です。

地球上に生命が誕生してからの長い長い年月の間に、多くの植物が生まれ、そして絶滅してきました。
しかし、現在の危機的状況は、ここ数十年という非常に短い期間の出来事で、そのことが問題なのです。
「無視」するわけにはいかないですね。



図解入門 最新地球史がよくわかる本
「生命の星」誕生から未来まで




植物と自然の最新情報 | 【2007-09-19(Wed) 14:30:17】 | Trackback:(0) | Comments:(0) | [編集]

絶滅したはずのシビイタチシダが!

茨城県つくば市にある 国立科学博物館 筑波実験植物園 が昨日9月11日(火)に発表したばかりのホットなニュースです!

2007年版環境省レッドデータブックで絶滅植物に指定された「シビイタチシダ」が園内で生きているのを発見したとのこと。  これは、博物館の主幹が23年前に知人から譲り受けたもので、記録上は10数年前に枯れたとされ、植物園の目録にも載っていませんでした。  ところが、絶滅植物に指定されたのを受け、8月に主幹があらためて確認したところ、 園内で鉢植えの状態で生きているのが見つかったのです。

筑波実験植物園では今月16日(日)から24日(月)まで企画展 消えゆく植物たち 絶滅危惧植物展 が開催され、シビイタチシダが展示されるそうです。
なお、24(月)は、13時半から企画展のセミナー、15時から展示案内が開催される予定です。
詳しくは筑波実験植物園のホームページをご覧ください。


RDBプランツ・ジャパン



植物と自然の最新情報 | 【2007-09-12(Wed) 08:48:36】 | Trackback:(0) | Comments:(3) | [編集]

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